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その2 あなたは年金で生活できる?できない?
退職をしたら何をしたいと思っていますか。長い間働いて、たくさんの自由な時間ができたのですから、色々したいことがあると思います。日本は世界一の長寿国です。厚生労働省がまとめた「平成18年簡易生命表」によると、平均寿命は男性が79歳、女性は85.8歳です。老後を実りあるものにするには、退職後の長い人生に生活目標を立てることが鍵になります。
例えば健康を維持するためにどうしたら良いか、毎日の生活に何を生きがいとするか、誰とどこで暮らすか、リタイヤメントプランを家族で話合うことが大事です。
そのためには生活資金の確保が必要になります。前回自分の年金記録を確認しましょうと書きましたが、退職後はまず公的年金がいつからいくら支給されるか把握することから出発します。昭和24年4月以降生まれの男性は65歳にならないと満額の年金は支給されません。
自分の望む生活は年金、企業年金で間に合いますか?平成19年の生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると82%の人が公的年金だけでは生活できないと回答しています。
年金だけでは足りないのなら、老後資金を蓄えることを考えなければなりません。預貯金の一部を運用し収益を上げる、個人年金、不動産収入を考える、退職後も働き現金収入を増やす等の手立てが必要です。
思うように蓄えることができないのなら、生活をスリムにして支出を抑える、リバースモーゲージを利用し、銀行から資金を借りるなどの方法もあります。
年金は前回改定時のマクロ経済スライドの導入により、物価(賃金)が上がってもスライド調整率(0.9%程度)が差し引かれ、必ずしも年金額は増えません。例えば1%の物価上昇でも年金は0.1%程度しか増えません。
平成20年4月からは75歳以上の高齢者を対象に「後期高齢者医療制度」が始まり、福田首相の意向で通称名が「長寿医療制度」となりました。年金から介護保険料に加えて健康保険料が天引きされます。(しばらくは凍結、軽減措置あり)
ますます年金だけでは生活しにくくなります。収入を増やすか支出を減らすか、蓄えを取り崩すかあなたに合った方法で考え、元気で楽しい老後を暮らして欲しいと思います。

NPO法人いきいきらいふ・ネット
ファイナンシャル・プランナー 中田 実千代
プロフィール
子どものマネー学習、高齢者の住まい、相続、資産運用、住宅ローン等の相談を中心に、セミナー、執筆活動を行う。いつも隣にいて一緒に考えるFPをモットーに、現在仲間のFPと地域の人にセミナー&おしゃべり会を毎週開催
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